No.031 海辺のシモンズ

【No.031 海辺のシモンズ】

「あれ?ここ、海じゃなかったっけ?」
助手席の娘が驚きの声を上げました。

車窓にうつる風景は・・・
ん?巨大な砂場?

緊急事態宣言が全面解除されるからって
日本中の子どもたちを招いて
ソーシャルディスタンス砂遊び大会っ!
なーんてことはないですよね?

と、まわりくどいのはこの辺で。

    ……………………

実はこちら、車海老の養殖池。
天草の沿道で毎年繰り返される風景です。

車海老の養殖には餌や水もさることながら
砂の管理がとても大切。

車海老は砂にもぐる習性があるらしく
出荷シーズンが終わると養殖池の水を抜き、
底に敷き詰められた砂を耕して
長期間、天日にさらします。

砂に酸素を取り入れ、
太陽の力で砂を殺菌する。

心地のいい寝床を整えて
すこやかな車海老を育むための工夫です。

静かな内海の街道をドライブする際は
世界のシモンズ顔負けの寝床で育つ
車海老の様子を思い浮かべながら眺めてみてください。

いつものシーフードバーベキューも
さらに奥深い味わいになるやもしれません。

    ……………………

せっかくなので、コメント欄に
娘が海だと思っていた養殖シーズンの池のイメージを
貼り付けておきます。

2020.05.25 小満 初候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

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