今年もこの季節がやってきました。

「キビルフェス」。

天草下島と、鹿児島県の長島。フェリーでつ
ながる2つの島の港を会場に行われるイベント
です。マルシェにステージイベント、そのほ
かこの日限りのお楽しみも盛りだくさん！今
年は特に、出店希望が続出だそうで、先週時
点で牛深が50超、蔵之元が30を超え、トータ
ルの出店数は90店舗超え！？飲食ブースにク
ラフト、木工、アクセサリー、酒蔵などさま
ざまなお店が集まるので、１日たっぷりお楽
しみいただけます。

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「きびる」とは、天草で「結ぶ」「結わえる」
を意味する言葉。天草灘に浮かぶ２つの島の、
港と港、人と人とを“きびる（結ぶ）”、年に一
度のお祭りは、今年で４回目を迎えます。

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長島は海と山の美味しいものがあふれる島。赤
土のふかふかとした土壌では、おいしいジャガ
イモやサツマイモが栽培され、日当たりと水は
けの良い山の斜面では、折々の柑橘類が育ちま
す。近年は、世界へ販路を広げるブランド鰤の
養殖でも知られていますよね。

実はこの長島。現在、鹿児島県の北薩地域に
分類されていますがかつては、天草諸島のひ
とつに数えられた島。気候も風土も、食文化
も、島に暮らす人の雰囲気も、天草と通じる
ところがいっぱいです。

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牛深の港町で創業70年超の歴史を刻む「吉永
製パン所」の3代目右山秀幸さんと牛深の若手
でつくるGNKのメンバーたちが4年前にこのイ
ベントを立ち上げたのは、きっとそうした背景
があったから。一時は継続開催が危ぶまれた時
期もあったそうですが、牛深と長島の若者たち
の熱意で今年は過去最高の出店数を数えるまで
になりました。

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おいしいもの、つくり手との出会いもさることな
がら、このイベントで私がなによりいいなと思う
のが、島から島へと誘ってくれる船上の時間。ほ
んの30分ほどのミニマムな船旅ですが、背にした
島が小さくなり、天草ジオパークを体感できる海
&島景色を眺めつつ、迫ってくる港町の風景にワ
クワクする。この時間がたまらなく好きです。

この日だけは、フェリーの往復乗船料が500円
という特価！(車両は別途要)。昨年も船内は、
平時の5倍、いや10倍くらいいるのではという
ほどの人で、客席もいっぱいに。昔から長島と
牛深は、買い物にひょいと出かけるような距離
感らしく、若者たちだけのマルシェイベントで
はあまり見かけない世代の方も、島を渡ること
を楽しんでいる様子が伺え、この交流に大きな
意味を感じるのです。

 

 

もちろん、長島側からスタートしても、牛深側
からスタートしてもOK！マルシェイベント自
体を楽しむのはもちろん、いずれかの島に泊ま
って旅の一部として立ち寄っても、とても有意
義な時間を過ごせるはずです。