「塩いちごジャム」だなんて。なんて魅惑的な響きでしょう。こちらを手がけるのは、芦北町の「たかみね農園」。夫婦でいちごやサラダタマネギなどを栽培する農家さんです。塩いちごの「塩」の由来となっているのは、御立岬公園の地下1000メートルから組み上げた塩化物泉の源泉を、温泉施設のボイラー予熱と平釜で炊き上げた「岬の御塩」です。といっても、ジャムの調味に使うわけではなく、塩が生まれる過程で出てくる副産物の「にがり」を、いちごの栽培期間に用いることで、すこやかな「塩いちご」が育つというもの。甘さだけでなく、コクも感じるこの塩いちごを贅沢に使ったのが、こちらの一品です。
昨年7月4日に球磨川流域などを襲った豪雨災害では、高峰さんご夫妻の圃場も大きく被災。それ以降も、周辺のさまざまな要因が重なってたびたび圃場が冠水する被害に見舞われました。それでもこの春、再び塩いちごの栽培・収穫ができたのは、ご夫妻のひたむきな努力と周囲のサポートがあったからです。この塩いちごジャムは、まさにごえんが深まるジャムといってもいいかもしれませんね。ちなみに。山手の圃場は壊滅的だそうですが、既存のハウスに加え、この夏秋には新たな圃場の整備もできそうとのことで、今日お邪魔したハウスには、新しいハウスに定植するための苗がスクスク育っていました。また次のステップへ向け、歩みを進める高峰さんの不屈の塩いちごジャム。是非、ご賞味ください。
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#鶴屋百貨店地下一階#ふるさと家 にて球磨川流域のイッピンが並ぶのは7月7日の「川の日」から。天草諸島の海も育む球磨川の恵みとひとびとの営みに感謝をこめて今月もお届けしています。
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