千年の草原。阿蘇のおいしい営みを食卓へ

「千年の草原」とも呼ばれる、阿蘇の草原。なだらかな草原の稜線と、たえまなく湧き出す水は、長い歳月をかけ、自然と人が織りなす歴史の象徴でもあります。何度も噴火を繰り返しながら形づくられた、現在の阿蘇。なかでも大きな影響を及ぼしたのは、およそ9万年前の巨大噴火でした。「ヨナ」と呼ばれる火山灰や火砕流や堆積し、うまれたのは、黒ボク土と呼ばれる黒くてやわらかな地層。巨大噴火によって地下のマグマだまりが空洞となり、地盤が陥没したことでカルデラという大きな凹地が生まれました。

東西約18キロ、南北約25kmにもおよぶ阿蘇カルデラは、世界最大級のカルデラともいわれます。中央火口丘には、阿蘇五岳(根子岳・高岳・中岳・杵島岳・烏帽子岳)など、いくつもの山々で形成される火山群が存在。ほぼ中央に位置する中岳は、現在も活発な活動を繰り返す国内有数の活火山です。起伏に富んだ阿蘇外輪山、広々とした水田が広がる阿蘇谷、あちらこちらから水が湧き出す南郷谷。火口付近の荒涼とした雰囲気と、そこに至るまでのおだやかな山並み、そして季節に応じて表情を変える牧野や里山の風景は、訪れる人を魅了します。

広大なカルデラとその周辺に7万人もの人がくらし、広々とした田畑に季節の営みがある。それ自体が、世界的に見ても稀有なことです。阿蘇では古来から、火山に畏敬の念を表す信仰が息づき、阿蘇開拓にまつわる神話や農耕祭事が脈々と受け継がれています。野焼き・放牧・採草を繰り返すことで、保たれてきた広大な草原は炭素を固定化し、水源涵養の役割もになっています。阿蘇はまさに、自然と人が絶妙なバランスで共生する地域。世界に誇る阿蘇の普遍的な価値化資産を次代へつなぐべく、エリア一帯となって、世界遺産登録を目指しているそうです。

悠久の歴史をほこる阿蘇の
おいしい営みを、食卓へ。

阿蘇にはその悠久の歴史を、気軽に暮らしに取り入れることのできるおいしい営みがあります。鶴屋百貨店地下一階「ふるさと家」の「阿蘇・県北フェア」では9月1日〜10月30日まで、そうしたおいしい営みのいくつかを、店頭でご紹介させていただいています。

創業100年超の老舗味噌醤油醸造元「七福醤油店」

鍋ヶ滝にほど近く、阿蘇・くじゅう国立公園の山々の伏流水を仕込み水に用いる小国町の「七福醤油店」からは、阿蘇や日田の旅館や家庭の味を支えるお醤油や、くまモンフォルムが愛らしくてお土産におすすめのお醤油、マイ醤油として携帯しやすい3種入りのミニ醤油セット、残暑の滋養にうれしい湯上り甘酒を。

小田温泉「山しのぶ」に併設されたそば処「草太朗庵」

南小国町のしずかな里山。小田温泉の旅館「山しのぶ」に併設された、そば処「草太朗庵」からは、阿蘇・小国郷産のそば粉をつかった「生そば」と、「七福醤油店」とのコラボで生まれた「そば屋の万能醤油」。「きよらのおだし」をお届けしています。

門前町商店街の食べ歩きでも人気の「とり宮」

めずらしい横参道としても知られる阿蘇神社の「阿蘇門前町商店街」の「とり宮」からは、食べ歩きで人気の「馬ロッケ」のほか、赤牛ハンバーグや畑のメンチカツなどもお届け!今回特別にすべて個包装でご用意いただきました。感謝!

中通古墳群のほどちかく、田園にたたずむ「ひばり工房」

「ひばり工房」。地元の高校でつくられ、阿蘇のハムとして長年愛されてきた味を受け継ぐ店主は、本場ドイツのコンテストで金賞を受賞したほど技の持ち主です。その確かな腕でつくられるハムやソーセージをたくさんお届けしています。

上色見熊野座神社のそばに店を構える「徳丸漬物店」

注目をあつめる高森町の「上色見熊野座神社」。そのほど近くに店を構える「徳丸漬物店」。阿蘇高菜や大根のしぼり漬けなど、伝統の保存食を作り続けるこちらからのお店からは、御神紋をあしらった常温保存のきくお漬物をお届けしています。

ヒョイと阿蘇へお出かけしましょ!とはなかなか言い難いご時世ですが。いろいろなことに気をつけながら、たまにはひとり旅や家族ドライブで阿蘇へ足を伸ばしてみるのもいいものですよね。せめておうちで阿蘇気分でも、という方は是非、鶴屋の地下を覗いてみてくださいね。

鳥になった気分を味わえる、マクロな阿蘇の風景をご覧になりたいかたは、初夏の阿蘇を切り取った、こちらの番組アーカイブもどうぞ
   ↓
初夏の阿蘇 水辺編
https://www.youtube.com/watch?v=aBYRYwvVWIw

初夏の阿蘇 新緑編
https://www.youtube.com/watch?v=ZZ0OZ-YgMgY

初夏の阿蘇 営み編
https://www.youtube.com/watch?v=HhZsJ1vXTU8