天草は秋も花盛り。下島では枦宇土町や天草町など、各所で、コスモス
が満開を迎えています。温暖な気候の天草は、四季折々の花が楽しめる
地。天草の楽しみは、海だけじゃない！　夏だけじゃない！！のです。

「花の島」天草は、秋も花ざかり

かつて「花の島」と呼ばれた大矢野島で、年間を通じて栽培されている
のが電照菊。島のハウスでは、夏菊、秋菊、寒菊…と、年中さまざまな
菊の花が咲き、清冽な香りを放ちます。

一方、「猫の島」としても知られる離島「湯島」では、頂上付近のハ
ウスでカスミソウの栽培も。カスミソウとひと言で言っても、一重咲
きや八重咲きなど、いろいろな種類があり、時季によってさまざまな
姿で魅了してくれます。

天草の各所にある物産館や直売所には、菊やカスミソウ、コスモスを
はじめ、花オクラなど、めずらしい季節の花々もいっぱい。どれも摘
みたてで、しかもリーズナブルなのも魅力です。毎日花を生ける習慣
のある家には、うれしいかぎり。ドライブ帰りに寄り道しない手はあ
りませんね。

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余談ですが。。。
フラワーベースの底に10円玉を一枚しのばせておくと、
銅の作用で水の雑菌の増殖が抑制でき、花持ちが良くなります。
ご先祖さまへの供花などにもおすすめです。

新種のクリスマスツリー！？
驚きいっぱいの天草菊花展

ところで先日、素敵なお誘いがありました。11月15日までの期間限定
で開催されている「菊花展」。ひと昔前までは、菊といえば仏壇の花
というイメージでしたが、近年は、マムと呼ばれる洋菊をはじめ、さ
まざまな菊の品種が登場しており、各地で行われる菊まつりはとても
華やか。すっかり菊の虜になっている私としては見逃すわけにはいき
ません。

そこで出かけたのは、天草下島の西岸。
河浦町にある「天然温泉 愛夢里」（あむり）です。

車を降りるとすぐに出迎えてくれたのは、この光景。思わず、ため息
がこぼれます。

中でも目を見張るのは、中国の山水画に登場しそうなこちらの作品。

大きな岩に根をはる松の木のようにも見えますが、もちろん菊。そも
そも菊の根や茎がこんな風合いになるなんて！と驚きです。「剪定次
第でどんな形にもできるよ」とは、「天草菊花展」の主催者でもある
松川誠治さん。

あまりの驚きにその場を離れられないでいると
「すごかでしょ。ちなみにこの岩、なんでできとるかわかる？」
と、不思議な質問を投げかけられました。

イワハナニカラデキテイル？

へ？

菊を見に来たのですよ。私。
もしやこれ、天草のジオパーク的なやつ！？
もしくは、小学校の理科知識を問われているの！？

とかなりいぶかしがりながら（失礼ｗ）岩肌に触れてみると…

！！！！！

うそーーーーーー！？なにこれ！！！

答えは、まさかのものでした。
（是非行って確かめてみてください笑）

「そがん驚いて見てくれるとうれしかねー」
「やった甲斐のある」

すぐそばで見ていた菊愛好家の皆さんがあたたかく声をかけてくれ。
「深海みかん、食べんね。甘かよ」と、牛深・深海のみかんを３個、
わけてくれました。すごく甘くておいしくて、写真撮る前にペロリ
と完食（帰りに直売所に寄り道。おかわりみかん買いました）。

そして、釘付けになった作品がもうひとつ。
もはや、クリスマスツリー…

写真では大きく見えますが、高さは約20センチほど。いったいどう育
てれば、こんな風になるのか！？皆目見当もつきません。

菊って、花姿をよくするだけじゃないんですね。

実は松川さん、全国的な菊花展の常連者でもあるらしく。日頃から、
愛好家の皆さんへの栽培指導などもなさっているそう。会場で見か
けたら是非声をかけてみてください。いろんなお話が伺える
はずです。