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週末。ススキが満開の「阿蘇くじゅう国立公園」をドライブ。千年の草原と雄大な阿蘇五岳を眺めつつ、北外輪山を走り抜け、小国郷へ入りました。
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この日行われていたのは「竹の熊喫茶店(仮)」の上棟式です。施主は、小国の素材を活用したライフスタイルブランド「フォレック」代表の穴井さん。かつての字名を冠するお店は、どっしりとした自然石を基礎とし、穴井さんの祖父や曾祖父が植えたという小国杉が多用されていました。
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「完成後に神楽殿の足元を満たす山水は、田畑を潤し、川となり、海へ流れて蒸気となって雲をつくり、降った雨が大地をつたって、再び湧き出す水となる」。そんな「循環」をあらわす場でもあると聞き、雲仙天草国立公園の海の源ともなる阿蘇のくらしにあらためて、感謝の思いがあふれます。
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上棟式では、国の無形民俗文化財でもある「吉原岩戸神楽」の奉納もありました。太鼓や笛の調べに合わせ、姿を現した天狗に驚き、ささっと母の背中に隠れた女の子。こわごわと、でも興味津々で見つめる姿が愛おしく、彼女たちが大人になる頃にこの店が、この地が、この地球が、おだやかな日々を紡いでいますようにと、祈るような気持ちにもなりました。
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営みとは、風景をつむぐこと。
そして、いのちをつなぐこと。
先人たちが常にそうしてきたように、私たちも地球の営みの一部であることを意識しながら、つむぎ、つないでいきたいと思った週末です。
なお、竹の熊喫茶店の竣工は2023年春頃となる予定だそう。
野焼きが終わり、あらたな命が芽吹く頃にまた
お邪魔させていただきたいと思います。