No.009 鯛を食らわば鱗まで

【No.009 鯛を食らわば鱗まで】

今日は日本語ことわざのオマージュ編。語源とした「毒を食らわば皿まで」は、「悪事に手を染めた以上は、どこまでもそれに徹しよう!」とか、「どうせここまでやったのなら、最後までやり通そうという」という例えで使われる言葉ですが。「捨てるところがない」とも言われる鯛で応用編を作るとしたら、こんなことではないかと思いました。

*****************************

ゆうべ玄関先に届いた3尾のマダイ。桜色の鱗の中に「輝点」と呼ばれる青くて小さな斑点がキラキラと輝いて、それはそれは美しかった!「さっき獲れたばっかり」というものだったので、1尾はお刺身にし、その骨や頭はあら炊きに。あとの2尾は新タマネギやスナップエンドウ、トマトにピーマンなどを入れてアクアパッツァ風に仕立てました。味付けは、天草の「小さな海」の天然塩と黒胡椒のみ。白ワインの代わりに日本酒を使ったのですが、スープに鯛と春野菜のうま味がしみ出して、最高のひと皿に。

*****************************

ところで、魚を調理する際に、ペットボトルのキャップで逆なでするように肌をなぞると、飛び散らずキレイに鱗を取ることができます。シンクも汚れないので後片付けも楽々!そしてこのマダイの鱗、油でサッと揚げてお気に入りの塩をかる〜くまぶすだけで、おつまみやスナック感覚で味わえる「鱗せんべい」になるのです。

ね?鯛を食らわば鱗まで。でしょう!?

ま、つまり、ただの食いしん坊ってことなんですけどね。

2020.5.02 穀雨 末候 牡丹華 (ぼたんはなさく)

#島のくらし博物館#海にうかぶ博物館#自然とともに生きること#写真で一言#天草空想旅#おうちで天草#エア旅行#seasidemusium#amakusa#oneworld#stayhome