【No.008 コダマ(もののけ姫)】
おうち時間でジブリ映画に
没頭している人も多いのではないでしょうか。
わが家も例外ではありません。
ひとと自然の共生、均衡
自然の恩恵と脅威のようなものを
あらためて思ういま。
ジブリ作品に込められたメッセージが
いつにも増して、深く心に響くのです。
そんな毎日だからでしょうか。
以前、磯で見つけたこちらの物体も
ひょっこり現れたコダマ(※)に見えてくるのです。
コダマといえば、幼い頃。
山の畑で祖母の加勢をする合間で
向こうの山に向かって
「ヤッホー!」ってやたらと叫んでましたっけ。
ヤッホー! ヤッホー、ッホー、ホー・・・
って、コダマが帰ってくるのが
不思議で楽しくて仕方なかったのだけど。
最近、そんな声や光景も
めっきり出会わなくなりました。
森はそこにあるのに。
ところで。
ビルの壁でもコダマ、するのかな?
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※コダマについて
(以下、〜「もののけ姫」の基礎知識〜より転載)
作中には、「コダマ」と呼ばれる不思議な精霊の群が登場する。いわゆる山彦のことではなく、豊かな森に宿る「樹の精」らしい。人間に対する敵意はなく、アシタカには大変親しげである。これは、宮崎監督が木々の生命をヴィジュアル化したものと考える。森を破壊することは、莫大なコダマを殺すことにもなるのだ。作中のクライマックスで、まるでマリンスノーのように次々と死んで降り注ぐコダマたちは、森の生命の急速な衰退を物語る。人間中心主義の視点しか持たない私たちには、木々が伐り倒される映像よりも、擬人化されたコダマが殺されて降り注ぐシーンの方がはるかに生命の重さを感じてしまう。ラストシーンで、破壊の爪痕残る森の深部には、一人ぼっちのコダマがいる。これは、森の生命がこれから復興するのか、衰退するのかは人間次第という暗示ではないか。なお、大樹や森に生じる音の精霊を「コダマ」として信仰する伝承も、かつては日本各地にあった。
(転載ここまで)
2020.5.01 穀雨 末候 牡丹華 (ぼたんはなさく)
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