稲刈りリレースタート!

台風一過。大きな被害もなかったようで、ホッとしています。
午後にはまさかの青空も広がった天草。雨上がりの田んぼに
出てみると、たくさんの赤とんぼに囲まれながら、稲刈りに
いそしむ男性の姿がありました。

すでに掛け干しされた田んぼもありますが、その先にはまだ穂
も出ていない晩稲の田んぼがあったり、と思えば、小さな白い
花がチラホラ咲く田んぼがあったり。超早場米と、早稲、中稲、
晩稲と作付け時期によって田んぼの色合いが異なるので、この
時期の天草はパッチワークのような風景も楽しめます。ひとと
ころで新米リレーをながーく楽しめるのも、魅力のひとつです。

こんな光景の美しさを伝えたくて、キュレーションサイトで
紹介したら、「この写真はなに!?」とベトナムからコメン
トを質問をいただきました。

コメントがあったのはこの写真。ベトナムも稲作が盛んな
はずですが。思えば、こうした掛け干しの風景は海外の方
から見たら新鮮な風景なのですね。

「私たちにとっての日常が、旅人にとっての非日常」。

そんなことを再認識した朝です。

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天草では、8月中旬頃からは新米が順次、店頭に並び始め
ます。「掛け干し米」とか「棚田米」とか書かれたタグを
見つけると、ふと手を伸ばしたくなるのは、こうした光景
が懐かしく脳裏に浮かぶからなのか。あるいは、それ以上
の理由があるからなのか。気になり、調べてみました。

なんでも、稲は刈り取られた後も生きていて、光合成を行
うために「天日に当てると、うまみ成分が浸透しておいし
くなる」という説があるそう。また、実際に、天日干しと
熱風乾燥をさせた米の食味を比較したところ、天日干しの
ほうが食味スコアが高い傾向があったという研究発表もあ
るそうです。ならば、天草の潮風の当たる地域で掛け干し
したら、また食味もかわるのか???この辺ももっと、調
べてみたくなりました。

しかし、竹を伐ってきて干し場を組み、たわわに実った稲
穂を束ねて(ここは機械がやってくれることも多いようで
すが)、竹にかけるって、考えてみたらなかなかの重労働。
風情だけでなく、実際に米のおいしさにも直結していると
聞けば、ますますこの掛け干しを応援したくなりますね!