今日のブランチは、漁師の海の家「heatup新栄丸」でとれたて鮮魚の海鮮丼。海藻とろろの上に、脂の乗ったブリと旬のイカ、トサカなどをのっけていただきました。都市部には熟成ブームなんていうのもありますが、獲れたてのブリならではの食感を味わえるのは産地ならではの贅沢でもあります。イカがまたうまい!!!ねっとりした甘み、というのとはまた違い、こちらもコリッコリとした食感とほどよい旨味がクセになる味わい。丼いっぱいのイカを味わうイカ丼なんてのがあったら最高なのになー、などとちょっと贅沢な妄想も広がります。
7月11日、白鶴浜海水浴場そばにオープンした「heat up! /新栄丸」は、現役漁師の海の家。大型定置網漁に従事する店主の坪口新一郎さんは、自らが継ぐ予定だった亡き父の船の名を店名に掲げました。漁獲が減り、魚価も低迷するなかでも「漁師をあきらめない」と語った坪口さん。店名には、天草の海と家族への思いをつないでいこうという決意がうかがえます。
現役漁師と、魚を扱う仕事をする2人が切り盛りするお店だけに、季節のとれたて魚介をつかった「海鮮丼」や「海鮮漬け丼」(いずれもイートインオンリー)が自慢。漁業と両立させるため、土・日曜のみの営業です。夏の間は、漁師のチカラ飯的なガーリックライスに、夢の焼きそば・かき氷(テイクアウトOK)なども提供しており、秋口からは漁師らしさを前面に出したメニューも続々と登場予定です。
天草西海岸のサーフスポット
白鶴浜海水浴場がふたたび賑わう日。
「heatup新栄丸」があるのは、天草下島のサンセットライン上にある「白鶴浜海水浴場」。1.3kmにも及ぶ白浜のビーチは、鶴が翼を広げたように見えることからその名前がつきました。日本快水浴場百選にも認定された快適なビーチで、海に向かって左側は海水浴ゾーン、右側(十三仏側)はサーフゾーンにわかれており、食べてる間にも海水浴やサーフィン客がお店の前を通って行きます。
お店のなかにいても松林の向こうからザブンザザーッと波の音が響いてきます。さらにその沖合は、坪口さんをはじめ沿岸の多くの漁師さんたちが漁業を営む漁場です。ビーチと漁場がすぐ目の前にあるエリアだなんて、よくよく考えると贅沢なところに暮らしていたんだなぁと、あらためて気づきます。
新栄丸から徒歩1分圏内にある香りと植物のアトリエ「HIBEACH RELAX/miho kurosawa.」のみほさんと、徒歩3分圏内の松林のなかにある「sunset cafe」のあかねさんとゆうきくんもお仕事前にふらりと来店。仕事前の腹ごしらえをしていました。みんなのたわいもない笑顔を見ていたら、ビーチも駐車場もごった返していた高浜・白鶴浜海水浴の30年ほど前の賑わいをふと思い出します。
だけど、あの頃にそっくりそのまま戻ったわけでもなく、というか戻る必要もなく。自然と寄り添いながらそれぞれが叶えたい未来のために歩いていけば、それでいいんだとも思います。
あるがまま。ありのまま。
そんなことを、海と7000万年の大地が教えてくれるのです。
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夏から秋は、雨や風やうねりの影響もあり、営業が変則的になることも予想されます。詳しい営業時間や最新情報はheatup新栄丸のInstagramで発信中。こちらをフォローしてくださいね!
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