2019年12月にグランドオープンした熊本城ホール。 その開業を機に、熊本の地場のモノづくりにスポットを当て、そのモノを通して熊本を国内外にアピールする取り組みとして行われたのが「クマモトメイド」プロジェクトです。
つながりのあるいくつもの事業者様がエントリーなさっていましたが、コロナ禍で審査会などのスケジュールが大幅に変更されたらしく。「そういえばあれ、どうなったかしら?」と思っていた矢先、ついさきほどクライアント様より「クマモトメイド認定商品となりました。ご報告いたします。ありがとうございました」という連絡をいただきました。
今日、はれて認定のお知らせをくださったのは、天草市本町に工場を構える「木のかおり製造所」の松坂さん。商品のコンセプトやパッケージの見直し、販促などをお手伝いさせていただいている「AMAKUSAHINOKI PURE ESSENTIALOIL 」での受賞です。松坂さんは山主としての苦悩と展望を幾度となくお聞かせくださり、天草の海を育む森のことを考えるきっかけをくださった方でもあり、弾む声がとても嬉しく響いてきました。こうしたひとつひとつの評価が、林業に携わる人や、森と海とともに生きる人、子どもたちの未来の何かにつながるかもしれないと思えば、心強さも覚えます。
実はこちらのプロダクト。昨年末にはアジアのパッケージデザインアワード「Topawards Asia2020」にもお選びいただいておりました。力を貸してくださったクリエイターの皆様には、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
Ciant:木のかおり製造所
Design Company:OVAL
Art Direction&Design:杉村武則(OVAL)
Project Management&Copywrite:木下真弓(シマノタネ )
Package Design:吉永洋一(池田紙器)
Photograph:穴見春樹(Atelier graine)
「天草ヒノキへの関心を高め、森の担い手を育てたい」という思いから、精油生産に取り組み始めたクライアント。その思いを昇華させるため、世代や性別問わず、あらゆる空間に存在させやすいデザインを意識しました。
リブランディングにあたり、まず最初に行ったのは、天草の海と大地を歩くことです。岩場に根をはる植物や磯ガニ、波間にゆれる海藻や小魚を育む海。背後に迫る山には、広葉樹や針葉樹がしげっています。祖父の代から受け継がれる天草ヒノキの森には、清らかな岩清水がありました。すこやかな森林は天然の水瓶の役割を果たし、適度に手を入れることで災害抑止にもつながることを再認識し、「森を守ること。それはくらしと豊かな海を守ること」というコンセプトが生まれました。
パッケージには、古紙配合率の高いCライナーを採用。環境に優しいエフカラーのグリシェルで染色しています。間伐材のディフューザーは、木の風合いと年輪、ゆらぎを伝える「半月」型に仕上げました。日本の木材生産現場には「夜空に月のない時期に伐る木は長持ちする」という言い伝えがあります。月の満ち欠けは大地や植物、人にも影響を及ぼすとされ、アロマセラピーとも好相性です。
(Topawards Asia2020へ掲載いただいた内容)
熊本城ホール界隈での展示等がなされているのかどうかは、5月11日時点で定かではありませんが・・・もしご興味を持っていただけた方は、こちらでもお求めいただけます。
↓
◉URBAN RESEACH 様
https://www.urban-research.jp
◉ミオ・カミーノ天草 様
https://www.kyusanko.co.jp/miocaminoamakusa/
<KumamotoMade/クマモトメイド EpisodeOne認定商品>
https://www.youtube.com/channel/UCMcUq-VDAJYam9FyO53SGrA
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