【No.048 桑のロマンチック変換】
集落に流れる小川の土手で、食べごろの桑の実を見つけました。毎年この時季に母と散歩をすると、「昔はこの辺でも養蚕が盛んでね。屋根裏からワシャワシャと葉をはむ音が聞こえてきて、気持ち悪かった」と、情緒もへったくれもない表現で(苦笑)思い出話を聞かせてくれてくれたのを思い出します。
ところで、マルベリーとも呼ばれる桑の実。熟すにつれて白から赤、そして赤黒い実へと色を変えていく様子は、ギリシャ神話の悲恋話にも描かれているそうで。その物語が、シェイクスピアの代表作「ロミオとジュリエット」のもとともなったともいわれます。
花言葉は「彼女のすべてが好き」「ともに死のう」。白い実は「知恵」という花言葉になり、さらに黒い実については「あなたより生き延びる」と変化していくらしいのです。むむむっ。「戦後、女と靴下は強くなった」というフレーズもありましたが、そういう意味なのか?途端に悲恋話から遠ざかってきました(汗)これはいけない!ということで、ロマンチック変換するとどうなるかしら?と、だれに頼まれたわけでもないですが、勝手に要約してみます。
「愛するあなたとともに死をもいとわぬ覚悟で生き抜こう。試練を乗り越えたその先に、いつか死がふたりをわかつときが来ても、私はあなたがくれた叡智を胸に生きていく。それがきっと、あなたの生きた証になるから」
どうでしょう?やっぱりちょっと無理があるでしょうか?どうやらまだまだ人生修行が足りぬようです。人生修行を重ねるには、すこやかな心身が不可欠!ということで、ミネラル満載の桑の葉茶と、抗酸化物質がたっぷりの黒い桑の実をいただきます。
[2020.06.11 芒種 次候 腐草為蛍(ふそうほたるとなる/くされたるくさほたるとなる]
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