海の雪

発砲スチロールが苦手です。

波で粉々になって雪みたいになっていくから。
どんなプラゴミよりもタチが悪い。

「エコガイドを学ぶ会」で妙見浦をフィールドにした学びを深めた今日。ながら拾いで漂着ゴミを集めたのですが、岩場の一角に打ち寄せられ、雪のように積もった発泡スチロールに辟易しました。

集めるのも大変だけど、海の生き物も容易に食べちゃえるサイズ感になっちゃうことの方が問題なんじゃないのかな。一度、お肉を料理しようとしていて手を滑らせ、発泡トレイごとフライパンに入れちゃったことがあって、あの一瞬で溶けたやつのにおいと味のひどさが忘れられません(ちょっと混じったくらいなら大丈夫かなって、炒めた具材を食べてみた苦笑)。

発泡スチロールで荷物が届くと、それもそれでストレスです。プラごみとして分別して出すのにもかさばるし。透明ビニール袋に入れるためにいちいち割らなきゃいけないし。毎度毎度、環境に悪いことをしている気がして、発泡スチロール入りの荷物を受け取ること自体にもすごく罪悪感を覚えます。注文した私が悪い、みたいな感覚。クール便だと冷気が入らないから、段ボールなどにしてくださいって言われるのに、鮮魚便などにはいまだによく使われるのが不思議で不思議でたまりません。

発泡スチロールに準ずる耐水性と保冷作用を持たせた段ボールなんてのも開発されてるようなのだけど。実際のところどうなんだろ。一度、魚の直送をしている方に尋ねたら「荷物が届いてからすぐ冷蔵したり調理したりできないかもしれないから」って言われたこともあります。でもなぁ。ほんっとに受け取る側としても嫌なんだよなぁ。

ということで、結局、魚を注文するのをためらってしまっています。消費者のわがままといえばそれまでです。消費地と産地の距離があることが問題なのか。ま、徒歩圏内で鮮度のいいものを買える距離感に暮らせるのが一番ってことでしょうかね。

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