県内各地の“いま”を、空からの映像とともにお届けする
RKKのミニ番組「SORACOLOR -ソラカラ-」。
シマノタネでは、構成と脚本を担当させていただいています。
天草ネタとしては「﨑津・今富・大江」「牛深」「天草キリシタン」につづく
4本目となるシーズン23のテーマは「湯島」。
「九州空撮隊」の皆さんと撮影でお邪魔したのは、先月末のことでした。
海が時化やすい時期でしたがこの日は波も穏やかで、しかも驚くほどの快晴!
![](https://shimanotane.jp/wp-content/uploads/2019/02/DSC_2268-800x520.jpg)
江樋戸港発の第1便でたどりついた湯島漁港は、早くも旬の盛り〜名残に
差し掛かろうとしている湯島大根の出荷に大忙し。さきほどまで朝刊が置
かれていた船首は、あっという間に大根でいっぱいです。
![](https://shimanotane.jp/wp-content/uploads/2019/02/DSC_2282.jpg)
港に降り立つと目に飛び込んでくる、ねこの家々。
のんびりと日向ぼっこしている・・と思いきや、
もてなし上手な猫たちはおもむろに立ち上がり、次々と集まってきます。
こんな姿を見たら、仕事を忘れてしまいそうですね。
かわいい猫たちに後ろ髪を引かれつつ、島の頂上に広がる畑へ。頂上へ向
かう道はいくつかありますが、この日は時間優先ということで、諏訪神社
を経由するルートをチョイス。
実はここ、なかなか傾斜が手強い道だったりもするのです。が、元気もり
もり農園の代表 森さん(写真中央)が荷物を運んでくれ、おかげで軽装
備で頂上にたどり着くことができました。
島唯一の平地が広がる山頂付近は、冬は湯島大根。秋には湯島甘藷を育
む畑が広がります。ミネラル豊富な土壌で育つ大根や芋は、甘さや食味
が、他のものとはまったく違う!ビニールハウスでは、かすみ草も栽培
されています。
![](https://shimanotane.jp/wp-content/uploads/2019/02/DSC_2412-1-800x520.jpg)
頂上での撮影を終え、漁港に戻ると、定期船の到着を知らせる汽笛の音
が響いていました。人や荷物を迎えるためでしょうか。どこからともな
く、島民が集まってきます。
と思ったら。ん?
んんっ!?
一輪車に子どもが載っている(笑)
なるほど。帰りは荷物を載せて帰れるってことですね。三輪車やベビー
カーよりもたしかに機能的。こういうおおらかさも湯島の魅力のひとつ
かもしれませんね。
ところで、各所を撮影させていただくなかでも、もっとも感動したスポ
ット。それは、島の中腹にたたずむ学校でした。教室や図書室の窓から
外を眺めると、島原半島・雲仙普賢岳もくっきりと。
廊下を隔てて反対側は、大矢野島や野釜島、樋合島、高杢島などを一望。
こんな絶景を毎日眺めて学べるなんて、なんと贅沢なことでしょう。
ちなみに、全校児童6人の湯島小学校と全校生徒1人の湯島中学校。
2つの校舎は「く」の字に並び、教師も生徒も行き来できるつくりです。
図書室やパソコン室、グラウンドなども共有しています。
![](https://shimanotane.jp/wp-content/uploads/2019/02/DSC_2535-800x520.jpg)
![](https://shimanotane.jp/wp-content/uploads/2019/02/DSC_2497-800x520.jpg)
![](https://shimanotane.jp/wp-content/uploads/2019/02/DSC_2515-800x520.jpg)
児童・生徒数が少ないこともあり、運動会などの学校行事は保護者はも
ちろん、たくさんの島民も集って行われるそう。すべての島民が見守っ
てくれる子育てって、心強いですね。そうした人のつながりや、日によ
ってくるくる変わる自然はきっと子どもたちに、都会では得難い学びを
与えてくれるはずです。
「元気もりもり農園」のもりたかひろさんや「乙姫屋」さん、「湯島小
学校、湯島中学校」の先生方や児童生徒の皆さんをはじめ、島の住民&
住猫たちにご協力いただいたおかげで、撮影クルーもほっこりする島じ
かんを満喫させていただきました。仕事しながら癒される現場って、や
っぱり天草ならでは!またお邪魔したいと思います。
湯島の皆様、九州空撮隊の皆様、本当にありがとうございました。
ちなみに「ソラカラ」湯島は、RKK熊本放送で2/16、3/2、3/9の全3回。
18:50〜の放送です。お時間の合う方はご覧ください。