slow travel amakusa POP UP SALON vol.1

スローに旅する、天草。 今年は「slow travel amakusa」を合言葉に、
天草の風土を味わう「旅」と「体感」の機会を少しずつ、お届けしていきたいと思います。

その第一弾は、「水と旅する」がコンセプトのオリジナル石けん「環tamaki」のリリースイベントとして開催したPOP UP SALON。天草下田温泉望洋閣 のプールサイドカフェ「cafeMAR」 を貸し切って、水平線と天草ボタニカルの香りに癒されるひとときを企画しました。環の香りを監修してくれた天草・高浜「HIGH BEACH relax」とコラボし、たくさんの方の力を借りて実現した1日の様子を、写真でお届けします。

新月の朝。はじまりの朝。

はじまりの日にふさわしい新月の週末。天草サンセットラインをドライブ中、朝陽が照らし出したのは、木々から蒸散する水の粒でした。風にのり、ふわーっと空へとたちのぼる水蒸気はまさに、「水の旅のはじまり」。神々しさに思わず、胸が震えます。

誰もいないカフェのなか。ひととおり床を履き清め、テーブルや椅子を拭き掃除しながらふと目をあげると、mayaさんのスケッチジャーナルの向こうに、なだらかな水平線がありました。

朝一番のプールサイドではすでにテントサウナのセッティングが始まっていて恐縮したのですが。なんと、カフェ用にと、ボサノヴァの音楽までご用意いただいていました。(感激)

「これ、よかったらどこかに飾って」と現れたのは、会場でもある「望洋閣」の大女将。手には、可憐な紫陽花の鉢がありました。窓辺によく似合います。

そして、数十分経った頃、今度はプールサイドに大女将の気配が。トレイに並べた小さなガラス瓶には、満開の紫陽花やカーネーションがいけてありました。しかもプールサイドのテーブルにひとつずつ・・・そのお心遣いがありがたすぎて、思わず涙が出そうになりました。

次に来てくださったのは、苓北町の「洋菓子店Hana」さん。はしばみバターのチョコパウンドやマカロンクッキー、海辺のコハクトウ、フロランタン、人気のヴィーガンクッキーなどのお菓子が並ぶカウンターは、一気にカフェの装いに。

とってもキュートな生レモンケーキや、冷やして食べるクリームパン、2種類のプリンなどもつくっていただいたのですが、残念ながら写真を撮りそびれてしまいました。生レモンケーキのフォルムがとっても美しかったのに。。。
(せめて、ケーキみたいな口溶けのクリームパンの断面をどうぞ)

香りを体感。天草月桃のワークショップ

今回のPOP UP SALONの目玉のひとつが、香りの体験。朝一番のワークショップは「HIGH BEACH relax」がこの春から、毎月新月に開催している「オンライン天草アロマレッスン」のハイブリッド体験です。紫外線が強くなってきたこともあり、アルコールフリーの天草月桃ウォーターを使用した「お顔にも使える日焼け止め」のワークとなりました。

素材として用いるのは、天草・牛深の西岡さんが育む月桃から抽出した芳香蒸留水。市販の日焼け止めの特徴や、手作りならではの魅力、そして西岡さんの月桃の魅力などをしっかりとレクチャーした上で、実際のクラフト体験。初対面の方々もいつのまにかゆるやかに会話が弾んでいくのがこのレッスンの面白いところでもあります。

環リリース記念プレミアム体験企画

午後には、天草諸島の農薬・化学肥料不使用のヤブツバキの油と、阿蘇黄土、5種類の天然精油を配合したコールドプロセス石けん「環tamaki」のリリース記念のプレミアム体験を。アフター石けんのお手入れにも使えるスペシャルケア美容液は、甘夏ネロリのフローラルウォーターを贅沢につかった体験です。

さらに、「木のかおり製造所」の天草ヒノキのフローラルウォーターの香りにも癒されるテントサウナ体験、美肌の湯としても知られる望洋閣の立ち寄り温泉つき。日頃、日帰り利用をお休みなさっている望洋閣の温泉ですが、この日は特別に入浴させていただけることに(しかもこちらの女湯にはすべての洗い場に、あの!ミラブルのシャワーヘッドがつけられています。ウルトラファインバブルの威力の詳細はおいておいても、とにかく気持ちがいい!気になる方は、ぜひともご宿泊ください→)。

もちろん、使い心地をお試しいただくために石けんのお土産も添えました。

和食料理人がつくったピザ

望洋閣の和食料理人がつくる2種のピザも、人気でした。トマトと塩とオリーブオイルというシンプルな材料をコトコト煮込むことで、旨味やコクを引き出した自家製ソースのマルゲリータ。フレッシュバジルと厚切りのベーコンがアクセントに。

こちらは、天草晩柑でつくった自家製ジャムをたっぷりのせた、チーズピザ。甘味とさわやかな風味でおやつ感覚で楽しめました。お子さんにも喜ばれていたようです。(ブラックペッパーはあとのせ)

天草陶磁器で味わう、カフェタイム

今回ありがたかったのが、ホットコーヒーの提供に、水の平焼のカップ&ソーサーを使わせていただけたこと。社会人になりたての頃、連れて行っていただいた喫茶店で初めて出会い、以来ずっと憧れ続けていたものです。

この青い海鼠釉の美しさ。こちらは陶器ですが、磁器タイプは赤海鼠の表現です。ちなみに、熊本市の琥珀色の珈琲で知られる「アロー」は特注の磁器タイプを長年使っておられるよう。ご興味のある方はそちらも是非どうぞ。

実は、天草諸島のなかには30軒ほどの陶磁器窯元があり、個性豊かな器が作られているのですが→。今回は、スイーツのイートイン用に、サンセットライン沿いの窯元さんたちのお皿をいくつか見繕い、持参しておりました。特に、天草陶石の白磁や、自然釉の美しい器などはスイーツがよく映えます。
(写真を撮る余裕がなかったことが残念です)

窓辺のスケッチジャーナルにじっくりと見入る人も。海辺や薪ストーブのそばなど、旅の合間に筆をはしらせるmayaさんの姿はとてもまぶしくて、うっとりするのですが。そうして描かれたスケッチジャーナルには、私が知っているはずの天草が、知ってるようで知らない顔して描かれていて、「ああ、こんな天草の味わいかたがあるのだなぁ」としみじみ感動するのです。ここに存在してくれることで、私たちだけでは伝えきれない天草を感じていただけるのではないかと思い、あえてスケッチのミニ展示をお願いしたのでした。
※子どもの頃に写生大会が苦手だった私でも、楽しく描けるような気がしてくる「水彩のコツ まや先生」もぜひどうぞ!

運動会やいろんな行事が重なるこのタイミングで、かなり直近のお知らせとなった今回のイベント。それでも、ベビーカーを押して来てくださるファミリーや、プールサイドを駆け回る小さなお子様連れのご一家、三世代のご家族。おひとり様やお友達連れの方、仕事の合間にお越しくださった方々。そして、椿の森の守り人と仰ぐ、カメリアクラブのおふたりなど、いろんな世代の方にお運びいただけたことが何より、うれしい1日でした。

若女将(右)にはオフの時間からお出迎えの時間まで、装いを変えながら、合間合間でご一緒いただきました。(ちなみにこの日の帯は、野のやの平成天草更紗です)。合間でのぞいてくださったスタッフの方々、「駐車場のことはこちらでしっかり案内するから!」と言ってくださったり、片付けのお手伝いまでしてくださった駐車場のスタッフの皆さん。

そして、ご来場いただきました皆様と、シェア等ご協力いただきました皆様。すばらしいはじまりの1日を、本当に本当に、ありがとうございました。

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