No.051 梅雨の摘み草モーニング

2020.06.14 芒種 次候 腐草為蛍

降り続いていたはずの雨が、いつの間にか上がっていました。しらじらとした夜明けの畑はとても心地がよくて、“朝メシ前”の草むしり。鎌の先に青いツユクサの花を見つけた瞬間のうれしさったらありません。白いトキワツユクサや、メキシコ原産の園芸種ムラサキオオツユクサは、春先からたくさん見ていたのですが、青い花は今年初。この花を見つけると、いよいよ夏がやってきたのだなと実感するのです。

里道のほとりにひとつだけポツンと咲く姿があまりにも健気だったので、この花だけ残し、まわりの雑草を刈り取り終えました。ごはんが炊けるまでもう少し時間があったので、ちいさなエディブルガーデンに足を運ぶと、こちらには青いツユクサの芽がいっぱい!花が咲くのを待つのもそれはそれで楽しみなのだけど、ご近所さんの畑の一角をお借りしている手前、さすがにこのまま伸び放題にするのもいかがなものか・・・「そうだ!食べちゃえばいいんだっ!!」ということで、2〜3センチに伸びたツユクサの葉っぱを根ごと抜き取り、土を洗い落としてキッチンへ。ゆうべから味噌汁用のいりこを水につけていたので今朝は和食の予定だけれど、和洋混合もたまにはいいかと、ツユクサベビーリーフのサラダを仕立てることにしました。

一緒に摘み取ってきたルッコラの花と葉っぱ、ミニトマトに、エディブルフラワーを盛り合わせたのですが、うーむ。なんだかものたりない。らしくない。これじゃ、ただのカフェメニューじゃん。。。あ、そうだ!ツユクサの花もあしらってみよう!と再び里道へ戻り、ポツンと咲いていた青い花に手を伸ばしました。お皿に盛りつけると、我ながら、田舎の梅雨の朝っぽくてなかなかいい感じになりました。

もう少し彩りが欲しかったので、先週つくった杏のジャムをベースに、「小さな海」の赤ラベル(釜炊き塩)と黒胡椒、果実酢とオリーブオイルを混ぜたものでドレスアップしてみることに。味も見た目も悪くはないけど、どうせなら、ドレッシングをジュレ状にしたほうが雨季のサラダっぽくなったかな?これは次回の宿題です。

雨季の摘み草モーニングで心も体も潤った朝。でも、そういえばこのツユクサの花、ついさっきはその健気さにうたれて残したんだっけか。なんてことをこの記事を書いている今、思いだし、自分の食い意地に苦笑しています。

いずれにしても、今日もうるわしい島の朝に、ありがとう。


●雨季の摘み草サラダ(うーばんぎゃー(※)風)

【材料】
食べられる花や葉(今日は、ツユクサの新芽と花、カタバミの葉、ルッコラの花と葉、バジルの花と葉、カレンデュラの花びらを使用)、ラディッシュ、ミニトマト、あんずジャム(季節のフルーツピューレや果汁でも可)、天然塩(「小さな海 赤ラベル(釜焚き塩)」を使用しましたが、天日塩や岩塩でも可)、果実酢(米酢や穀物酢などでも可、その場合ジャムは甘めのもののほうがおすすめ)、オリーブオイル、ブラックペッパー

【つくりかた】
1. 草取りの合間で、食べられる野草を見繕う
2. ❶の土を落とし、食べられる部分だけ、食べやすい大きさにカット
3. ラディッシュやミニトマトなど、赤・青(緑)・黄の三原色のなかでたりない色を補える野菜やフルーツを見繕い、食べやすい大きさにカット
4. ❷と❸をほどよく混ぜ、器に盛り付け
5. 杏ジャムにオリーブオイルと果実酢、天然塩、ブラックペッパーを加えてよく混ぜる
6. ❹に❺をかけてできあがり

※うーばんぎゃー=おおざっぱの意

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