No.050 初夏のおうち居酒屋


小アジがおいしい季節になりました。小アジはたいてい南蛮漬けにしてしまうのですが、「刺身でいける」鮮度のアジをいただいたので、せっかくならばとお刺身に挑戦。けれどあまりにもやっていなさすぎて「ゼイゴ」と呼ばれる尾びれ近くのギザギザなうろこを取るのって、どうだったっけか?とモタモタしているうちに、納得いかない鮮度になってしまい、途中で「んああああっっっ!」となりました(苦笑)。完全なる修行不足です。それでも、おいしく食べたくて、思い出したのが「なめろう」でした。


三枚おろしにしたアジの身の部分を小骨ごと細かくたたき、味噌やショウガ、ネギや大葉などを加えてさらにたたくだけ。といっても、思いつきで作ったもので、生ショウガもチューブのショウガもきれている。とはいえ、中途半端に生臭いのは食べたくない。どうしたものかと考えながら冷蔵庫をあさったら、代用品にできそうな調味料を発見!九州名物の「ゆずごしょう」です。この思いつきが当たり☆でした。青唐辛子のピリッとした辛味と、ふわっと香る柚子の風味が青魚特有の生臭さを消してくれ、白ごはんにも酒肴としてもほどよい味わいに。

ちなみに三枚おろしではずした頭と背骨は、そのままカリッと素揚げして、お気に入りの「小さな海」の赤ラベル(釜炊き塩)をパラリとかけたら、激うま骨せんべいの出来上がり。なめろうと骨せんべいがタッグを組むと、ビールと日本酒、もちろん焼酎も、くいくい進むことうけあいです。

初夏の海の幸と漁師さんのおかげで、わが家はおうち居酒屋まっしぐら。アジをおいしい刺身にすることを、次の目標にいたします。

●きょうのお刺身修行的、おさらいレシピ(ダメ主婦ver.)

    ↓

【材料】
小アジ5尾、麦味噌(ご自宅にある味噌で代用可)、ネギ、大葉、ゆずごしょう(ショウガで代用可、というか本来はたぶんショウガ)、天然塩

【つくりかた】
1. 小アジのうろこやゼイゴをとり、三枚おろしにする
2. 刺身に挑戦しようとするも、納得いかずに諦める(笑)
3. ❷を包丁で細かく叩く
4. ネギや大葉、ゆずごしょう(またはショウガ)をみじん切りし、❸に加えて混ぜながらさらに叩けば、なめろうのできあがり
5. ❶の骨を、油でからりと素揚げし、お好みの天然塩をぱらっとかければ骨せんべいのできあがり

[2020.06.13 芒種 次候 腐草為蛍(ふそうほたるとなる/くされたるくさほたるとなる]

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