No.046 密を避け、旅に出よ!

【No.046 密を避け、旅に出よ!】

入梅の頃、道端でカサコソカサコソと音がしたら大抵、コイツがいるのです。目が合うと、つい笑ってしまう生きもの「ベンケイガニ」。上部に飛び出しているふたつの目は、目であるとして。甲羅の真ん中に弧を描くこのラインが笑みを浮かべた口元に見えてしまうのはきっと、私だけではないはずです。いつだってニコニコ顏で、両手はピースサイン。平和の使者か、究極の勇者か?そもそも、口はおろかなんの機能も果たしていなさそうなこの模様がなんなのか?謎は深まるばかりです。

ところで、海岸近くの川べりや田んぼの土手などでよく見かけるベンケイガニ。石垣の隙間やコンクリートの割れ目から、こぞって姿をあらわす様子はさながら、カニ団地です。いつだったか、梅雨前後の夕暮れ時に道を埋め尽くすほどの勢いで大移動するところに出くわし、踏まずに家へたどり着くのに四苦八苦したことがありました。ベンケイガニや、よく似たアカテガニなどは普段、海に近い陸上に棲息しているのですが、初夏から夏の大潮の頃になると海辺に卵を放つ性質があるらしく。今、振り返ると、ちょうどその頃だったように思います。

母ガニのおなかから海に放たれる卵はなんと、数百~数千!?幼生たちはおよそ一ヶ月の間、海の中でプランクトンとして漂い、そして海岸へ戻ってくるのだそうです。「かわいい子どもには旅をさせよ」とはいうものの、旅のレベルの大きさに驚くばかりです。

ちなみに、カニに「属」の文字ではなく「族」の文字をあてた「カニ族」は、リュックを背負って旅に出る人を指す俗語。海外でいうところの、バックパッカーを示す言葉でもあるようです。そろそろ、放浪旅に出たくなっている人もいるのではないでしょうか。

「密を避け、旅にでよ!」
ちいさな勇者がそう、叫んでいる気がしてきました。

ということで。


<密を避けやすそうな空間貸切系宿はこちら>
   ↓

●「河浦海上コテージ」
https://amuri-onsen.jp/cottage/cottage.html

●「天草西海岸 Holiday Park 風来望」
https://www.amakusa-guesthouse.com/

● 「石山離宮 五足のくつ」
https://rikyu5.jp/

●「湯の郷くれよん」
http://www.yunosatokureyon.com/

●「シークルーズハウス ナビオ」
https://seacruise-house.com/

●「天草 天空の船」
https://www.tenku-f.jp

●「天草温泉 ホテル松竜園 海星 離れ宿新せん」
https://www.jhpds.net/kaisei/uw/uwp3200/uww3201init.do?yadNo=333024&roomTypeCd=0074533&planCd=L0249555

<オープンエアな佇み場はこちら>

●ブルーガーデン
https://www.facebook.com/mie12tanaka/

●リゾラテラス天草
http://www.lisolaterrace.com/

●mio camino AMAKUSA
https://www.kyusanko.co.jp/miocaminoamakusa/

[2020.06.09 芒種 初候 蟷螂生(かまきりしょうず/とうろうしょうず)]

#島のくらし博物館#海にうかぶ博物館#自然とともに生きること#写真で一言#天草空想旅#おうちで天草#エア旅 行#seasidemuseum#amakusa#oneworld#islandmuseum#食べることは生きること#もうひとつの経済#共生#リアル旅

Scroll Up