No.037 お刺身修行のその前に

【No.037 お刺身修行のその前に】

「刺身でよかよ」と鮮魚をもらっても、さばいているうちにどんどん鮮度が落ちていくという状況を卒業したくて、漁師さんにお願いし、お刺身修行をさせていただくことに。マイ包丁必須ということで、漁師の番屋に実家で使っていた包丁を持参したところ、刃をまじまじと見て「これじゃ無理ね」と一言。「でも、よか包丁よ。鋼だし、ちゃんと手入れすれば使える」と、2つの丸い刻印をさして教えてくれました。聞けば、お隣の河浦町にあった鍛冶屋さんのもの。漁師の親方のお仲間だったこともあり、番屋には同じ刻印がうたれた漁師さんたちの包丁が何本もありました。

漁師さんがそれぞれにマイ包丁を持ってきていることに驚いていると、「さばき方にもそれぞれにクセがあるけん、包丁も使う人の手に馴染んで変わっていく」と漁師さん。魚さばきにはマイ包丁、というのはどうやら料理人だけでなく、漁師の流儀でもあるようです。私が他の包丁に気を取られていると、漁師さんはおもむろに砥石を取り出し、包丁研ぎをはじめていました。私の包丁の・・・汗 お刺身修行はまだまだこれからです。

2020.05.31 小満 末候 麦秋至(むぎのときいたる/ばくしゅういたる)

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