No.030 枇杷と医者!?

【No.030 枇杷と医者!?】

ビワは、天草で初夏の訪れを感じさせる木の実のひとつです。春先から店頭に並び始める高級フルーツ顔したビワは、ハウスもの。「枇杷が黄色くなると医者が忙しくなる(※)」とことわざにもあるように、「本来のビワの旬は、まさに今!なのです。

天草のあちこちで、半野生化している露地ビワ。ハウス栽培のビワは皮に厚みがあって果肉もふんわりしていますが、太陽や雨や風にさらされた露地ビワは皮が薄く、果肉にしっかり密着していてむきにくい(笑)。でも、もぎたてにその場でかぶりつくほどうまいものはありません。甘みと酸味が共存するのも、露地物ならでは。味のあたりはずれはありますが、甘みの少ないものは、ゴロッと形を残した状態の砂糖煮にすればOK。生だと保存がききませんが、砂糖煮にしておくと長く味わえます。もっと煮詰めてジャム状にし、バニラアイスとともにパンケーキに添えるのもおすすめです。といっても、今年は裏年なのか、砂糖煮を作れるほどの量は手に入りそうもありませんが。その分、熟した順に少しずつ、フレッシュなものを味わわせていただこうと思います。真夏になって今よりさらに葉が繁ったら、ビワの葉エキスを仕込まねば!

※枇杷が黄色くなると医者が忙しくなる
ビワが黄色くなる頃、つまり初夏になると次第に病人が増えるというもの。冷蔵庫もなかった時代には、今にも増して食中毒のリスクも高かったでしょうし、野良仕事のなかで熱中症を起こしてしまう人もいたでしょうし。決して、ビワが理由でお医者さんが忙しくなるわけではありませんので、あしからず。

2020.05.24 小満 初候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

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