地球「いま」をシェアすること

ちいさなゲストさんたちとネイチャーシェアリングのアテンドで出かけた昨日の白鶴浜海水浴場。信じられないくらい快晴・無風だった白砂のビーチで、思いがけず、地球のいまを垣間見る時間が訪れました。うっすらと見える赤い帯、それは赤潮の兆候です。白鶴浜の遊泳期間は8月20日までだったので、幸い昨日は海水浴の人たちもいなかったけれど、赤土でもない山肌と白い砂浜のビーチの水際が赤く染まっていると、さすがに驚きますよね。

ふっくらとしたちいさなおててのゲストさんたちには、今、そのすべてを言葉で伝えるのは難しいけれど。それでも、その時々で感じられる何かがあるといいなと思いながら、砂浜でつかの間のビーチコーミングをお楽しみいただきました。

こちらは普段の白鶴浜海水浴場。白い砂浜と青い海、緑の山々のコントラストが美しい!

赤潮とは、海水のなかに生息する植物プランクトン(※)が増殖しすぎ、排出する色素によって海水が赤く染まる現象のこと。水温25〜29度の間くらいで発生しやすいといわれます。

※プランクトンについて「植物プランクトン」は、水中の二酸化炭素と水を使って光合成を行い酸素をつくります。その植物プランクトンを食べて増えるのが、「動物プランクトン」。動物プランクトンは魚の餌になります。

植物プランクトン(イメージイラスト)
動物プランクトン(イメージイラスト)

植物プランクトンの3大栄養素「窒素・リン・ケイ素」が、自然の状態よりも増えすぎることを「富栄養価(ふえいようか)」と呼びます。「富栄養化」した海のなかでは、植物プランクトンが急激に増えてしまいます。植物プランクトンの寿命は6日から数ヶ月(水温が低いほうが長生きするらしい)で、水温が高い状態だと植物プランクトンの生命サイクルも早くなり、死骸になった植物プランクトンからは窒素やリンが溶け出し、さらなる富栄養価を招くことも。また、特定のプランクトンがもつ有害成分によって魚介類のエラの組織が傷つき、酸素を取り込めなくて死んでしまうこともあるそうです。さらにバクテリアが、植物プランクトンや魚の死骸を分解する際には、水中の酸素を大量に消費します。その結果、魚が酸欠して死んでしまうこともあるのだとか。

7月に不知火海で発生した赤潮では、不知火海沿岸で44万匹の養殖魚に被害が出たと報じられていました。実は、Facebookが教えてくれた思い出投稿でも去年の今頃、同じようなことを綴っていたので、胸が痛くなっていたのです。

富栄養化の背景には、人の営みなどさまざまな原因があるよう。窒素やリンは、洗剤や農薬、肥料などにふくまれる物質でもあるので、すこやかな海や食卓を守るためにも、沿岸域だけでなく、流域や山や里、各地に暮らすひとりひとりが暮らしの意識を変えていくことが必要ですよね。シマノタネの水と旅する石けんに、水質浄化作用のある阿蘇黄土を使ったのは、そんな背景もあるのだけれど。そこをしっかり伝えられていない自分の足りなさを反省するこの頃だったりもします(苦笑)




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