立秋目前。つながる稲刈り

あと2日もすれば立秋。

台風被害を避けるため、8月に収穫を終える早期米が根づいた天草では、あちらこちらで稲刈りの風景に出会います。昨日はくらしの師匠と慕うおひとりのもとで稲刈り。龍神様の存在を感じる川のほとりで、ひと足先に実りの秋を感じました。

一見、かたくて乾いた岩盤だけのように見える土地でも、どこかにしっかりと水脈がある。これを見極め、流れを生かしたり逃したりすることが大切なのだよ、と教わった午後。となり町から加勢に来ていた方も、水利の苦労と工夫をあれこれ教えてくれました。

収穫の合間に交わす言葉のなかで、数十年に渡って培われた知識や経験をつないでくださることが本当にありがたく、感謝でいっぱいに。そして、奥様の用意してくれたごはんのおいしかったこと!娘が好みそうなきゅうちゃん漬のポイントなども教わったので、忘れないうちに早速、実践してみようと思います。

「あんたと仲間になってなんじゃろ楽しゅうなってきた」
「今日も来てくれてうれしかった」

教えていただく立場にあって、そんなことを言われるなんて思ってもみなかったけど。元気のタネになれるとしたらちょっぴりうれしいし、仲間と呼びたい人、呼んでくれる人がいる生きかたってなんかいい。私もこんな歳の重ねかた、食とくらしのつむぎかたをしたいと思った1日でした。

2022.8.4 大暑 末候 大雨時行
天草下島 西海岸にて

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